歴史人物に学ぶ!

忘れたくない大切な心をマンガで学びます

【漫画】二宮尊徳 丸い風呂で教えた利他の精神

二宮尊徳

二宮尊徳と丸い風呂の話

 

湯を押し出す

二宮尊徳(金次郎)が教えた「風呂水の哲学」と呼ばれるものがあります。

彼が言うには「人道というものは、人に何かを譲ったからといって損をしたということもなく、また、人から何か奪ったとしても利益になるものではない、と。それは水が巡るが如きもの」

それを例えて言ったのが、上の漫画にある内容なのです。

 

湯をたたえた丸い風呂の中で、欲深い者は手で湯を手前に搔き集めるだろう。一時は自分のところに来るが、その湯はまた流れて元へ帰っていく。

それに反して、欲無き者が自分の手元の湯を押し出してみれば、それは一時は自分から離れたように思うが、やがて回って自分のところへ帰ってくる。

少し押し出せば少し帰り、多く押し出せば多く帰る。これが自然であり、天の常道。

仁義というものは、湯を押し出すようなもので、逆に不義というものは、湯をかき集めるようなものだ。

 

そのように、二宮尊徳は教えたそうです。(『二宮教訓説話』)

 

正に、布施の精神であり、自利利他と呼ばれるものですね。
なかなか、すんなりと出来る所業ではありません。

ですが、相手の幸せを思い、積極的に利他の心で動くことができたら、それはどんなに素敵なことでしょうか。

私も、心がけたいと思います。

 

(漫画は『歴史人物に学ぶ 大人になるまでに身につけたい大切な心』第3巻より)

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